1次試験対策

経営情報システムで60点をとるために必要な中小企業診断士の勉強法

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経営情報システムはITの基本的な知識や、それを経営資源として活用する方法を学ぶ科目です。

普段ITに関わる仕事をしていない方、IT知識があまりない方にとっては馴染みが無い分野のため、苦労する科目となりがちですが、理解できなくても暗記さえできれば合格点は確保できる特徴を持っています。

  • 経営情報システムで60点を突破する鍵は、テキストの頻出論点の部分をしっかり押さえて、愚直に暗記を繰り返すこと。

これにつきます。

そこで本記事では、中小企業診断士の経営情報システムで60点を獲得するために、知っておくべき勉強法やコツについて解説していきます。

中小企業診断士の経営情報システムの難易度(レベル)

経営情報システムの難易度は

  • やや易しい

す。

科目合格率が20%を超える年度も多く、他の科目と比較すると高い傾向にあります。

ただし、経営情報システムは年度によって、科目合格率が一桁になったり、得点調整(全員加点)が行われたりと難易度の振れ幅が大きいことに注意が必要です。

経営情報システムの問題数と配点

経営情報システムの問題数は25問

配点は1問あたり4点です。試験時間は60分。時間が足りなくなることはないので落ち着いて取り組みましょう。

経営法務や経済学同様、1問あたりの配点が大きいのでケアレスミスには十分注意する必要があります。

そこで、中小企業診断士の試験案内に記載されている運営管理の科目設置目的をみてみると、

情報通信技術の発展、普及により、経営のあらゆる場面において情報システムの活用が重要となっており、 情報通信技術に関する知識を身につける必要がある。また、情報システムを経営戦略・企業革新と結びつけ、 経営資源として効果的に活用できるよう適切な助言を行うとともに、必要に応じて、情報システムに関する専 門家に橋渡しを行うことが想定される。このため、経営情報システム全般について、以下の内容を中心に基礎 的な知識を判定する。

引用:平成31年度中小企業診断士第1次試験案内

と書かれています。

経営情報システムは、

  • 情報通信技術に関する基礎的知識
  • 経営情報管理

の2つで大きく構成されています。

経営情報システムの科目合格率推移

経営法務の科目合格率推移は以下の通りです。

・平成26年度  15.0%

・平成27年度    6.4%

・平成28年度    8.5%

・平成29年度  26.6%

・平成30年度  22.9%

合格率の振れ幅が非常に大きくなっています。

特に平成27年度、28年度は非常に難化し、IT企業に勤める受験生でも合格できないほどの事態となり、平成28年度に至っては受験生全員に4点が加算される措置が取られています。

平成27年度以前の年度を見ても、合格率が50%を超えるような非常に易しい年度もあれば、3%台に落ち込むような年度もあり、難易度は乱高下しているため、科目合格狙いの受験生には対応が難しい科目です。

複数年度での一次試験合格を考えている方は初年度で合格を目指すべきです。経営法務と同様に後に残してしまうと、難化した場合にリスクが大きくなってしまいます。

中小企業診断士の経営情報システムの勉強範囲

経営情報システムは

  • 情報通信技術に関する基礎知識
  • 経営情報管理

の2分野が主な勉強範囲となります。

情報通信技術に関する基礎知識

情報通信技術に関する基礎知識の分野は、

  • ハードウェア、ソフトウェア、プログラミング言語などの情報通信の基礎技術
  • バッチ処理、オンライン処理など情報処理の形態と関連技術
  • データベースの知識
  • 通信ネットワークの基礎知識
  • システムの信頼性評価等

の5つです。

情報通信技術に関する基礎知識の頻出論点

情報通信技術に関する基礎知識の頻出論点で必ず抑えておくべき論点は、

  1. ハードウェア、ソフトウェアの基礎知識
  2. SQL
  3. データベースの知識

の3つです。

SQLはほぼ毎年出題されていますが、苦手意識を持つ人も多く、捨て問にする人もいます。ただ、一度理解してしまえば簡単に解答できる問題なので、必ずSQLの知識は身に付けましょう。

経営情報管理

経営情報管理の分野は、

  • 経営戦略と情報システムの関係
  • 情報システムの開発手法
  • 情報システムの運用管理
  • 情報システムを用いた意思決定
  • ITに関わる法律やガイドライン

の5つです。

経営情報管理の頻出論点

経営情報管理の頻出論点は、

  1. インターネットの仕組み、セキュリティ対策
  2. システム開発手法
  3. クラウドサービスの活用
  4. 各種ガイドライン

の3つです。

*平成30年度の試験からこれまで経営情報システムで出題されていた統計解析の問題が運営管理で出題されるようになりました。

ガイドラインや法律は深入りするとキリがないため、主要な法律やガイドラインの概要だけ覚えていれば十分です。

中小企業診断士の経営情報システムの勉強法

経営情報システムの勉強は基本的には

  • 暗記

です。

手を広げる必要性は全くないので、テキストを使って各分野の用語をひたすら暗記していくことが重要です。

序盤

序盤は根詰めての暗記よりもテキストを一度最後まで読み進めて、全体像を理解することです。なぜなら、あまり早い段階から細かな知識を暗記をしても、直前期には忘れてしまっているからです。

テキストを繰り返し読み返しながら、経営情報システムがどのような科目なのか理解していければOKです。

中盤

中盤では頻出論点を中心に、用語をしっかりと暗記していく段階です。

過去問や問題集を活用してアウトプットも同時に行うことで、記憶に定着させやすくなります。

また、ITに関する動向やニュース等は興味を持って押さえておくようにしましょう。話題になっている分野は出題される可能性も高くなります。時事情報も要チェックです。

終盤

終盤は過去問を繰り返し解きながら、暗記が不十分な分野をあぶりだし、一つひとつ潰していく作業を行います。

ただし、あまり細かい範囲まで取り組む必要はありません。それよりも、主要な論点をきっちり押さえておくことが合格への直線距離となります。

中小企業診断士の一次試験の中で、経営情報システムは直前まで得点を伸ばせる暗記科目です。
最後の最後まであきらめずに暗記を繰り返すことで1点でも多くもぎ取りましょう。

過去問の使い方

過去問は正答率の高い問題を中心に解きましょう。当科目は難問・奇問が出題されることが多く、そのような問題の中には、ITを専門とする方でも解答できないものもあります。

そのような問題は再度出題される確率も低く、取り組むだけ時間のムダです。基礎的な問題を取りこぼさないよう、正答率の高い問題を中心に学習しましょう。

中小企業診断士の経営情報システム勉強法のコツ

経営情報システムは暗記科目です。

そのため、いかに効率的に暗記するかがポイントになります。

暗記効率を上げるために、語呂合わせや言葉のリズムで覚える手法はとても有効的です。

暗記を助ける語呂合わせや言葉のリズムを使った暗記の具体例

中小企業診断士の経営情報システムのなかでよく出題される論点にOSI基本参照モデルの7階層があります。

OSI基本参照モデルとは・・・コンピュータの持つべき通信機能を階層構造に分割したモデルである。国際標準化機構(ISO)によって策定された。通信機能(通信プロトコル)を7つの階層に分けて定義されている。

参照:wikipedia

7階層の内容

OSI基本参照モデルの7階層の内容は以下の通りです。

階層

内容

第7層:アプリケーション層

ファイル・メールの転送などの具体的な通信サービスを提供。HTTPやFTP等の通信サービス。

第6層:プレゼンテーション層

BCDICコードのテキストファイルをASCIIコードのファイルへ変換するなどデータの表現方法

第5層:セッション層

通信プログラム間の通信の開始から終了までの手順

第4層:トランスポート層

エラー訂正、再送制御などネットワークの端から端までの通信管理。

第3層:ネットワーク層

ネットワークにおける通信経路の選択(ルーティング)。データ中継。

第2層:データリンク層

直接的(隣接的)に接続されている通信機器間の信号の受け渡し

第1層:物理層

物理的な接続。コネクタのピンの数、コネクタ形状の規定等。銅線-光ファイバ間の電気信号の変換等。

中小企業診断士の頻出論点の1つです。

過去問で出題形式を確認

どのような形式で過去問が出題されているか見てみると、

つまり、言葉の内容さえ暗記できる論点であることがわかります。

暗記の方法

OSI基本参照モデルの7階層を覚えるには各階層の頭文字をとって

  • ア・プ・セ・ト・ネ・デ・ブ

とすると覚えやすいです。

一見すると、覚え覚えづらい用語であっても、自分で語呂合わせやリズムのいい言葉に変換して暗記すると意外と記憶に残りやすくなります。

さらに、用語の意味が理解できない場合は、理解するのはあきらめて割り切って暗記だけするのも1つの手段です。

例えばシステム開発の「カプセル化」の意味が分からない場合、「データと手続き(メソッド)をオブジェクトとして一体化すること」とまずは覚えてしまいましょう。

ITの基礎知識が少ない人が、完璧に理解しようとしても限界があります。それでは時間だけが過ぎていくだけなので割り切ってまずは覚えるのが非常に大切です。意味は学習を進めていくうちに、なんとなく分かってくることがほとんどです。

まとめ

経営情報システムは「経済学・経済政策」、「経営法務」同様、二次試験には関わらない科目なので、あまり勉強時間を割きたくありません。語呂合わせを活用したり、詳しい人に聞いたりすることで効率的に学習を進める意識を持つことが大切です。

また、ITパスポートや基本情報技術者試験にまで手を出す人もいますが、そこまでやらなくても合格は可能です。むしろ他の科目に取り組む時間が減ってしまうので、合格へは遠回りにもなりかねません。

テキストの頻出論点の部分をしっかり押さえておけば十分です。それ以上手を広げて学習しても得点の期待値は上がりません。

「効率性」を重視したプランを立てて、勉強を進めていきましょう。

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