1次試験対策

中小企業診断士の経済学・経済政策で60点をとるために必要な勉強法

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中小企業診断士における経済学・経済政策は、苦手意識をもつ科目上位にランクインするほどです。

  • 数式やグラフなど数学的要素の比重が高いため、特に文系だった人が苦しむ傾向

にあります。

ただし、過去5年の平均科目合格率は22.74%と難易度が高いわけではないため、しっかりと対策をとれば合格点の60点はとれるようになっています。

そこで、本記事では、中小企業診断士の経済学・経済政策の合格点を獲得するために知ることで経済学・経済政策を得意科目にしてしまいましょう!

中小企業診断士の経済学・経済政策の難易度(レベル)

中小企業診断士の経済学・経済政策の難易度(レベル)はそれほど高くありません。出題される問題の傾向として、基礎的な問題が多く、主要理論をきちんと理解すれば60点(科目合格)可能です。

その理由を

  • 科目設置の目的
  • 問題数と配点
  • 合格率推移

の3つから解説してきます。

経済学・経済政策科目設置の目的

科目設置の目的(出題者の真意)を知っておくことは、経済学・経済政策だけに関わらず、その他科目おいても、基礎理解を促進させるために非常に重要です。

そこで、中小企業診断士の試験案内に記載されている経済学・経済政策の科目設置目的をみてみると、

企業経営において、基本的なマクロ経済指標の動きを理解し、為替相場、国際収支、雇用・物価動向等を的確に把握することは、経営上の意思決定を行う際の基本である。また、経営戦略やマーケティング活動の成果を高め、他方で積極的な財務戦略を展開していくためには、ミクロ経済学の知識を身につけることも必要である。(一部省略)

引用:平成31年度中小企業診断士第1次試験案内

と書かれています。

マクロ経済とミクロ経済の2つの論点で出題しているのが分かりますね。

  • マクロ経済
  • ミクロ経済

の2つの論点で出題しているのが分かります。

もっとかみ砕くと、

マクロ経済とは、

  • 経済や社会的動向などのトレンド(時流)を見極め、社長に適切な判断を促す知識

ミクロ経済とは、

  • 会社の事業活動を展開していく際に生産量、時間など、経営資源をどのように利用するのが業績を最大化していくための最適解を探る知識

です。

経済学・経済政策の問題数と配点

経済学・経済政策の問題数は25問。

配点は各4点です。

試験時間は60分、1問あたり2分40秒以内に解いていかなければなりません。見直しも十分できるほどの時間は確保できます。

一問あたりの配点が大きいため、1問のケアレスミスが命取りになることがありますので注意が必要です。

経済学・経済政策の科目合格率推移

 ・平成25年度 2.1%

 ・平成26年度 19.4%

 ・平成27年度 15.5%

 ・平成28年度 29.6%

 ・平成29年度 23.4%

 ・平成30年度 26.4%

最近5年は他の科目と比較すると相対的に科目合格率は高くなっています。ただ、平成25年度の合格率は驚異の2.1%

中小企業診断士の一次試験の合格率は7科目全体で例年20%前後となるように設計されているだけで、各科目の難易度は平成25年度の経済学・経済政策のように年度によって大きく変わります。

また、合格率が高いからと言って「簡単に合格できる試験」ではありません。ひねった問題はあまり出題されませんが、ミクロ経済学、マクロ経済学ともに数式やグラフなど数学的要素の比重が高く、そこの理解を深めないと太刀打ちできません。

経済を学んだことのない方が苦手科目にあげる要因として、数式やグラフの理解ができないが苦手な方には対応が難しい科目です。

中小企業診断士の経済学・経済政策の勉強範囲

経済学・経済政策は主にミクロ経済学、マクロ経済学の基礎的な分野から出題されます。試験案内には以下の範囲から出題すると記載されています。

  1. 国民経済計算の基本的概念
  2. 主要経済指標の読み方
  3. 財政政策と金融政策
  4. 国際収支と為替相場
  5. 主要経済理論
  6. 市場メカニズム
  7. 市場と組織の経済学
  8. 消費者行動と需要曲線
  9. 企業行動と供給曲線
  10. 産業組織と競争促進
  11. その他経済学・経済政策に関する事項

と非常に広い範囲から出題されるのが特徴です。

経済学・経済政策の頻出論点

出題範囲は広いものの過去の傾向を分析すると、出題論点は明確に存在することが分かります。

具体的には、マクロ経済学とミクロ毛在学のが頻出論点となるため、きっちりと押さえておけば合格点を獲得できます。

マクロ経済学の頻出論点

  • GDP、物価指数
  • 乗数理論
  • IS-LM分析
  • AD-AS曲線
  • 失業の理論
  • 経済統計からの出題

の6論点は必ずおさえるようにしましょう。

マクロ経済学は暗記による対応が可能な論点が多いのも特徴です。

ミクロ経済学の頻出論点

  • 利潤最大化行動
  • 生産関数によるアプローチ
  • 所得効果と代替効果(スルツキー分解)
  • 寡占(ゲーム理論)
  • 外部不経済

マクロ経済学よりも論点は少ないですが、理解していないと解けない問題も多いため、マクロ経済学よりも勉強時間がかかってしまう可能性が高いです。

経済学・経済政策の統計問題

毎年、経済統計から2~3問程度出題されます。

決して難しい問題ではありませんが、知らないと解けない問題となるため、普段から新聞やニュースの経済記事はよくチェックしておきましょう。

平成30年度の経済学・経済政策第二問を例にすると

【引用:中小企業診断士平成30年度経済学・経済政策 第2問

例えば、平成30年度第二問は1995年以降の日本の「消費支出」「投資支出」「政府支出」の推移が問われる問題が出題されました。

難易度が高そうにみえますが、2008年にリーマンショックがあったこと、加えてそれが経済に与えた影響を知っていれば簡単に解答できる問題です。

このように詳しい方にはボーナス問題となるため、近年の経済情勢について大まかな流れだけでも押さえておきましょう。。

中小企業診断士の経済学・経済政策の勉強法

ここからは経済学・経済政策の勉強法を見ていきましょう。

初学者の方はテキストを見ても意味がわからず、途方に暮れている方もいるかもしれません。

そこで、中小企業診断士の経済学・経済政策

  • 序盤
  • 中盤
  • 終盤

の3つに分解して勉強を進めると、やるべきことがみえてきます。 

序盤

勉強序盤はとにかくミクロ、マクロともに主要理論の理解に努めましょう。いきなり過去問に取り組んでも、まず解くことはできません。

 

例えば「競争企業の利潤最大化条件は『価格=限界費用』となる生産量で生産すること」と覚えるだけでは試験では使えません。

なぜそうなるか」を理解していないと少し問題をひねられるだけで解答できなくなります。

グラフも実際に手を動かして書いてみましょう。自分で書いて見ると理解が深まります。

理論をただ暗記するだけでなく「なぜそうなるか」まで、グラフは「どうやってそのグラフを導出するか」まで理解を深めることです。
ただ「知っている」だけでは問題を解く際には使えません。

中盤

主要理論が理解できたら、基本的な問題に取り組みましょう。

難しい問題ではなく、基本問題をこなしながら理解を定着させていきます。理解できていないポイントがあれば、もう一度テキストに戻って復習しましょう。

過去問の中でも、多くの人が解答できた正答率の高い問題に、集中的に取り組みましょう。

終盤

理論が知識として定着し、基本的な問題が解けるようになったら、応用的な問題にもチャレンジしましょう。応用問題もきっちりこなせるようになれば、難易度が上がっても対処が可能となります。

この科目はあまり深い論点が出題されないため、理解を深めれば高得点が狙える科目でもあります。他の科目の進捗状況との兼ね合いもありますが、高得点を狙う方は、頻出論点以外の細かい理論(消費や投資に関する理論など)も勉強するとよいでしょう。

終盤になっても基礎理論が理解できていないのであれば、基礎的な問題を繰り返し解くべきです。
基礎ができれば合格点は取れる」ことを忘れてはいけません。

過去問の使い方

いきなり過去問を解くのはやめておくのが無難です。

テキストで理論の勉強をしながら、理解度チェックと知識の定着のために、過去問を論点ごとに解いきましょう。

過去問の中には正答率の極めて低い問題があります。

正答率がA~Eのようなランク付けをされている過去問集を利用して、正答率の高い(みんなが正解している問題)から優先的に解いていきましょう。

D,Eランクの問題は時間がなければ捨ててしまってもOKです。

経済学初学者は早めのスタートが肝心

この科目は理論を理解さえしてしまえば、比較的得点が期待できるのですが、理解するまでに時間が必要かかります。

経済学初学者の方は出来る限り早めに勉強を始めることをおすすめします。

暗記科目ではないので、直前期になって慌てても間に合いません。早めのスタートが肝心です。

中小企業診断士の経済学・経済政策がさっぱりな時に使える参考書と動画サイト

  • 受験校のテキストを見ても理解できない
  • 数式の意味がわからない

方におすすめなのが石川秀樹先生の「速習!経済学シリーズ」です。

経済学を学んだことのない人向けに、基礎的な理論をわかりやすく解説した本です。

理由はyoutubeで無料の解説動画を見られることです。本の内容に沿って、講義形式で解説してくれているので、初学者の方にとっては強い味方になってくれること間違いありません。

まとめ

経済学・経済政策は初学者にとっては理解に時間がかかり、取り組みが難しい科目です。

一方で試験問題自体は基礎的な内容が多く、きちんと理論を理解できれば80点以上の高得点も狙いやすい科目でもあります。

ただ、二次試験には関わらない科目なので、あまり多くの勉強時間を割きたくはない科目です。

基本的には頻出論点をしっかり理解することに注力すべきです。そうすれば必ず合格点を獲得できるでしょう。

ご紹介した勉強法を参考にして、合格に向け取り組んでみて下さい。

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